今回は車なので高速道路を使ってスイスイと進み、下関の長府観光センターでお昼となりました。さすが下関はふくの関、ふく天うどん、ふく入りおにぎりなどをいただきます。「ふぐ」って言わないんですよね、下関では。「福」に掛けてるようで縁起が良さそうです。もちろんお土産もふくがいっぱい!しかし天の邪鬼な私は亀の甲煎餅!この容器が好きなんですけど!
さて、長府の町を歩いてみましょう、山を目指して観光センターの横の細い川に沿って登って行くと、鴨がたくさんいてのんびりしてました。
まるまる太った鯉と鴨、豊富に餌をもらっているんだろうな〜と想像できます。誰かが与えた食パンなんかも引っかかってました。
最初に到着したのは功山寺、私たちの前を歩いてた外人さん達が戻って来るので何事かと思いましたが、工事中でした。でもそれは山門だけで、後は見ることが出来ます。なんてことを外人さんに伝えられる語学力も無いのですが。
山門を回り込んで行くと重要文化財の見学が出来ると言うので入ってみました。ここのお堂は内部に内張り天井が無く、屋根裏の骨組みまで全部見えます。築○○○年(忘れた)の木造建築はまれらしく、それで重文だそうです。一見の価値あり。いろいろ説明してもらったのですが、そちらに気をとられて写真を忘れました。波状の格子や内張りのない天井などが印象的でした。
ここの横には現在も使っているお堂があり、こちらにはいわゆる七卿落ちにまつわる部屋(ここで滞在した)や、庭園がありました。明治維新が始まったところだとも書いてあります。いわゆる高杉晋作が明治維新のキックオフイベントとして回天の義挙を起した場所らしいです。
長府の町並みは土塀が続いていて風情があります。咲きはじめた桜がまた彩りを添えてます。あちこち歩き回り、旧毛利邸等を見学しました。こちら、さすがに殿さまのお宅、とってもいい感じでお勧めです。他に坂の上の雲で読んだことのある日露戦争の時の乃木希典を祀る乃木神社などもありました。古い町並みがある地区を離れても、ちょっと古い昭和レトロな町並みが待っており、なかなか楽しめる町、長府でした。
長府を離れ、関門大橋の下を通って下関駅のそばの宿に入ります。関門トンネルの人道を通って徒歩で関門海峡を渡る計画もありましたが、長府に時間を取られて遅くなってしまったので船で渡ります。
この洋館、なんと2階と3階は和風住居となっておりまして、外からは想像もつかない内部にビックリでした。入ってみなければわからないものですね〜、外から見るとヨーロッパの街角に見えたりするんですけどね。
旧秋田商会ビルが面白くてついつい長居し。渡船の時間が迫ってあわてて船着き場へ、渡船で門司港へ渡ります。ここで告白すると、実は事前に調べていた門司港レトロの地図や資料を調べてプリントアウトして来たのですが、いくらカバンを探しても出てきませんでした。入れ忘れたのかな?とは言っても観光地ですから門司港の渡船のりばに着けば何かしら地図とかパンフレットがあるだろうと思っておりました。
しかし門司港渡船のりばには何もなく、観光案内所となっている三井倶楽部も時間が遅くて閉まってました。しょうがない、とにかく門司港駅だけは見ておこうと歩き出すと、「工事見学場所」なんて看板が・・・。なんと門司港で一番見たかった門司港駅が工事中だったとは!あれほどネットで調べたのにこの情報に行き当たらなかったとは驚きです。しかしそんな事をいってても始まらない、港のほうへ出て税関建屋(こちらも工事中)等を見て歩きます。
さらに商店街や裏道などをたどり、門司港の風情を楽しみました。商店街のはずれになんだか木造3階建て建物発見!三宜楼と言うそうで、一度中を見せてもらいたいものだと思ったら、帰ってネットで調べたら一般公開もしてるようですね、行ってみたい!見てみたい!と思いながら写真を見てみたら・・・、なんと撮ってない。写真はそこまでに行く途中の商店街の一角、斜めの道が良いですね。
出来れば門司港で食事も済ませておきたかったのですが様子がわからず、商店街や裏道などを散策してから門司港まで戻ります。ちょうど下関の裏山に夕日が沈むところでもう一度関門海峡を渡ります。夕食をお気楽に回転寿司で済ませ、宿の展望露天ぶろにつかります。関門海峡をゆく船の灯りを眺めながらゆっくりと・・・。もちろん翌朝もちょっと早起きしてもう一度展望露天風呂へ、朝焼けの海峡が何とも言えません。部屋からの眺望はほとんどありませんでしたが、露天風呂の眺望には満足でした。
二日目は角島大橋と萩の町並みがメインです。道の駅豊北でロードスターの幌を開けます。特牛、角島、長門、萩は以前山口に住んでいたころのツーリングコースでしたが、そのころにはまだ角島大橋はかかっておらず、今回楽しみにしてきました。特にここら辺りは浅いようで、海の色がとてもきれいに見えます。記念に往復してから萩を目指します。
途中の長門もゆっくり歩いてみたい場所ではあるのですが、さすがに帰りの工程を考えるとゆっくりできません。萩指月城駐車場に車を停めて歩きだします。萩市は重要伝統的建造物群保存地区、歩き始めると今まで歩いてきた町並みと全然違っていてびっくりしました。何せまっすぐな道路とどこまでも続く白土塀、ある種偏執的にさえ思える町並みです。
萩のイメージとしては「土塀(練塀)に夏ミカンに鍵曲がり」だと思ってましたが、歩けど歩けど出会えません。さすがに疲れてたどり着いた図書館併設のカフェでお昼にしてしまいました。
これではならぬと市内のもう1か所の重伝建地区、浜崎地区に向かいます。こちらは商業地区でほっとするような建物が並んでおります。お寺も多く、賑わっていただろうことが想像できます。城下町、侍町としての萩と、商人の町としての萩はぜんぜん別物でした。当時の長州人の侍の気質と商人の気質はこれまた全然違ってたんじゃないかなと想像しながら歩きました。「長州人は有能な役人だが面白味が無い。」と言われたそうで、侍町はなるほどと思わせる町並み探訪でしたが、浜崎地区はそんなことないよというような雰囲気でした。どちらかと言うと商人町の方が好きですね。
それでもやっぱり土塀に夏ミカンを見てみたいと、帰りに別ルートで探して1か所だけ探し出して写真を撮りました。帰って「萩 土塀 夏ミカン」でネット検索したら同じ場所の写真ばかり出てきました。観光戦略にまんまとはまったお話です。
萩を離れると日本海沿いを一路東へ、益田を過ぎるといつもの道となります。高速道路も整備が進んでだいぶ走りやすくなりましたが、まだまだ時間がかかります。早く全線つながらないかな~?
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